先日、令和3年秋期応用情報技術者試験を受験してきました。
正直受かった気は全くしませんが、せっかく勉強し、受験してきたので記録として残しておこうと思います。
受験経緯と受験理由
応用情報技術者試験を受けるまでの私の経緯をご紹介すると下記の通り。
2019年にITパスポートを取得。
ITパスポート試験は終了後即座に結果がわかり7〜8割の得点率で合格が判明、その後テンション上がってその足で基本情報技術者試験と応用情報技術者試験の参考書を書店で買ったのが始まり。
同年2019年秋期に基本情報技術者試験を受験。午後対策0で挑み、無事午後が5割の得点率で見事不合格。
その後、2020年に受験を試みるも、新型コロナウイルスの影響で春期、秋期ともに中止。
そして、2021年にCBT方式となり、受験。無事合格。
そしてその後、前回に引き続き、合格したことによるハイテンションの勢いで、2021年秋期の応用情報技術者試験に申し込む。
そして今に至るのである。
受験理由
昨今よく言われている、「資格を取っても意味がない。」という意見は、私も例外なく賛同の意をもっています。
しかし、そんな私が受験した理由としては、以下の通り。
会社から資格手当がでる
まずこれ。
高給取りではない私は、いつの日においても臨時収入がほしい。
合格すれば、受験料および資格手当が付与される。
これは受験しない手はない。
会社で評価が上がる(気がする)
いい職場なのですが、いろんな事情と社内文化のもと、なかなか向上心というかモチベーションが高い社員がそこまで多くない我が弊社。
その中で、自分のプライベートの時間を割いて勉強をし、資格を取得しただけでも、仕事に対する意欲があるということで、評価されるのではないかと個人的に思っている。
同期や後輩に負けないためにも、この資格は必須なのである。
IT関連知識を身につけたい
上記2件が受験理由の50%。残りの50%は、「IT関連知識を身につけたい」が大きな理由となっている。
私は、文系出身、全く異なる専攻の大学出身であり、そのうえ、会社では入社後のITに関する研修はほぼ皆無であり、IT知識の基盤すらままならない状態のまま仕事を続けている。
そんな中、ITパスポート、基本情報技術者試験の勉強・受験を終えた頃にあることに気づく。
「知識があるほうが有利に仕事が進められるぞ!」
(それはあたりまえだ)
日頃の業務ももちろんであるが、チーム内での実績・経験のない新規プロジェクトに対しても、「これ!進研ゼミでやったところだ!」的な感じで、他者が理解できていないようなところまで理解しており、積極的に仕事の提案を行えたのである。
その経験があったからこそ、IT知識のベースをつくることの重要さを身に染みて理解し、よりよい業務が行えるよう、今回の応用情報技術者試験を受験しようと思ったのである。
余談
応用情報技術者試験勉強期間中、2日前に学んだ範囲の知識を、丸ごと仕事で活用できる機会があり、あらためて「これ!進研ゼミ(略)」となったところでした。
勉強方法
今回の試験対策も、基本情報技術者試験時の勉強方法と基本的に同じです。
具体的な勉強方法
私の勉強方法は以下の通り。
- 参考書:深追いせず、読み通す。
- 過去問対策①:午前過去問をすべて解く。
- 過去問対策②:午前過去問の復習&午後過去問対策。
という流れで勉強していました。
参考書:深追いせず、読み通す
今回使用した参考書はこちら。
キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者
まあ、ここのポイントはITパスポート受験時に勢いで購入した平成30年度ってところですかね。今、令和時代ぞ。
基本的に頭が悪いので、わかりやすさを重視して購入した参考書ですが、難しい項目もわかりやすくてGOODでした。
基本情報技術者試験勉強の時の反省を生かして、
- 時間を決めて短期間集中
- 範囲の大枠を理解するために軽く理解しつつ流しながら読む
- 理解ができていない、暗記項目などは付箋を付ける
といった参考書活用方法を行ってました。
かけた時間は1日2時間✖︎4日の計8時間程度。
過去問対策①:午前過去問をすべて解く
参考書を一巡読み終わったら、みんな大好き「応用情報技術者試験ドットコム」で午前試験の過去問道場を鬼のように解いていきました。
過去問道場1巡目の解き方は以下の通り。
- 分野ごとに出題年度全ての問題を解く。
- 問題を一読して、わかりそうだったら解く。わからない問題や知らない単語の問題はすぐ解説を見る。
- 正解し見直す必要がない項目は「緑チェック」、正解したけどもう一度見直したい問題は「黄チェック」、間違えた・わからない問題は「赤チェック」。
とりあえず、全ての問題に触れることで、どんな問題が出題され、どの問題の理解が足りてない、どの問題が解けるかというものを洗い出します。
そのため、できる限り無駄な時間をかけないように、わからない問題は考えずに解説を見る、絶対間違わないレベルまで理解してる問題は緑チェックを付け飛ばす、ということを行っていました。
わからない・理解してない問題の対処法
過去問道場でわからない、理解してない問題に出会った時の対処法は以下の通り。
- 解説を一読する。
- 解説で理解できない、問題出題分野の全体像が理解できてないときは、参考書を読む。
- さらに理解ができてない箇所はネット検索。
- 覚えられないところは、語呂合わせ等の覚え方をネット検索。
- 試験前に見返したい、後から見返したい項目については、iPadのアプリ「GoodNote」にまとめる。
というようにしていました。
最終的にGoodNoteにまとめた内容を、時間があるときや試験直前に見返す、ということをやりました。
過去問対策②:午前過去問の復習&午後過去問対策
やっとこさ、午前試験の過去問道場を一巡し終わったら、赤チェック問題の解き直しと並行して午後過去問対策を始めます。
本当はこれを試験一ヶ月前に着手したいところなんですが、実際は一週間前に着手することになってしまいました。
(いつも通りといえばいつも通り)
午前問題2巡目以降
午前問題の解き直し方法については、
- わからなければ、即解説。赤チェックのまま。
- 解けたけど再度確認したい場合は、黄チェック。
- もう大丈夫、な問題は、緑チェック。
というルールのもとやってました。
午後問題対策
正直、時間がなかったので、問題を絞って、傾向を掴む程度の対策しかできていませんでした。
今回、私が絞って解いたのは、以下の分野。
- ネットワーク
- 情報システム開発
- 情報セキュリティ
- サービスマネジメント
- システム監査
ただし、実際の試験では「ネットワーク」があまりにも解けなさすぎたので、急遽「経営戦略」に変更。ということがあったので、あまりにも絞りすぎるのは危険だと思いました。
(それはそうだ)
時間不足で対策不足でしたが、私が行った内容は以下の通り。
- ネット検索で午後の対策、解き方を調べる。
- 時間を測り、どれくらいで解けるかを把握する。
- 深追いせずに、直感で解く。
- 答え合わせ時の解説はしっかり読み込む。
まあ正直、対策と言えるほどのものもできず、出題傾向の把握、自分なりの解き方の確立、程度しかできませんでした。はは。
勉強時間
今回の勉強時間を概算で集計したところ、正味100時間(記録していたもので96.5時間)いかないくらいでした。
圧倒的時間不足。
今年上旬に基本情報技術者試験を受験していたので、キホンの「キ」の字程度の知識はありましたが、結局十分と言える試験勉強はできてないところです。
計画の実行と継続ができないタイプの人間で、これまで十分に勉強して試験に臨めた経験は正直ほぼゼロなので、いつもこんな感じになってしまいます。
今回も最後の2、3週間でほぼ詰め込んだ感じ。
ちゃんと計画性をもった試験対策ができるようになりたいなあ。
試験当日
試験会場はコロナ対策のためか、近くの小規模専門学校が会場となっていました。
(2019年に受験した1回目の基本情報技術者試験は、私立大学が会場で何百人が同じ会場で受験していました。)
試験の持ち物
試験時に使うもの
- 鉛筆2本(基本的に鉛筆で受験)
- シャーペン(念の為)
- 消しゴム
- 時計
その他
- iPad Pro
- 参考書
- 筆箱
- 受験用紙
午前試験
試験前
午前試験開始前は、iPadで要点・苦手点をまとめたノートを一読。
試験中
試験中は、以下の通りで解答を進めていく。
- とりあえず解く。
- マークシートはしっかり塗らず着色程度。
- 選択した選択肢を問題冊子に記入。
- わからない、不安、特に見直したいところは問題番号に丸をつける。
- 一巡終わったら見直し。見直した問題からマークシートをしっかり塗りつぶす。
- 受験番号、生年月日は試験中3回見直す。
試験後
試験終了20分前に上記の全てが完了したので、途中退出。
午前試験は時間いっぱい居たくない人。
お昼休憩
お昼はコンビニのオニギリ、野菜ジュース、フレンチトーストのデザート。
圧倒的にフレンチトーストはいらなかった。
食べすぎないことが本当に大事だと思います。
午後試験
試験前
午後試験前は、解答予定の分野の参考書を一読。
試験中
まずは必須問題の情報セキュリティを解答。
その他、解ける問題からチャレンジしていく。
当初解答予定だった、ネットワークがちんぷんかんぷんだったので、解ける問題を探す。
ぎりぎり経営戦略が解けそうだったので、急遽変更。
大問1つで20分〜25分の時間配分で解答し、最後に全体を見直す。
といった感じでした。
正直どの問題も自信はないですけど、「クリアスクリーン」だけは自信をもって回答できました。
それだけで悔いはないです。
試験感想、採点
いやあ、予想通り応用情報技術者試験は難しい。
半分は過去問から出るとはいえ、理解してない箇所が出たりと、自分の知識不足に苦しめられました。
午後のネットワークが解けなかった、といったように、自分の理解不足、苦手分野がしっかりわかった気がします。
自己採点
本当に自信がないので自己採点はやらず、合格発表を待つつもりでした。
午前試験自己採点:51/80点
IPAから回答が公開されており、自己採点をついついしてしまいました。
結果は、51点。
最初は何故か勝手に100点満点と勘違いしており、「5割しかとれてない・・・」と落胆したんですが、よくよく考えたら80点満点で6割は超えてる様子。
よかった。
無事午後採点まではしてくれそう。
午後試験自己採点:怖いからやらない
午後試験自己採点ですが、正直怖いからやりたくないのでやりません。
自信がなさすぎる。
おわりに
午後対策不足なので、正直合格している気はしないのですが、試験受験の目的は知識の習得。
今合格したところで、うわべばかりの知識の状態なので、自分のためにも今回落ちてた方がいいのかなあ。
でも、うかりたいなあ。とも思いつつ、本日はここまでとしたいと思います。