こんにちは、まちこです。
2020年7月に受けた健康診断で「子宮頸がん検査」で「疑陽性」と診断され、精密検査で「子宮頸がん・高度異形成」と診断されました。
初期段階で見つかったのでなんの心配もないのですが、
病気のことを知らずに恐れるよりも、しっかり理解して病気に向き合いたいと思います。
今回は、「子宮頸がん」自体を取り扱うのではなく、「子宮頸がん」の前段階「前がん病変」あたりに着目します。
※私は医療従事者でもなく、医療に関しては無知です。今回ネットを通していろいろ調べた上でこの記事を執筆していますが、正しくない点もあるかと思います。随時修正していこうと思いますが、その点ご了承ください。
子宮頸がんとは
「子宮頸がん」とは子宮頸部にできるガンのことです。
上記図のように子宮の入り口側にできるようですね。
※かなりの余談ですが、私は以前、卵巣嚢腫を摘出したことがあり、片方の卵巣は皮だけらしいです。笑
子宮頸がんの検査方法
子宮頸がんの初期の検査方法として、主に「細胞診」、「コルポスコープ診・組織診(コルポ検査)」があります。
細胞診
健康診断などで行う子宮頸がん検査では、まず細胞診をします。
これは、ブラシなどで子宮頸部を擦って細胞を採取して、検査します。
この時、クスコ等を使うので苦手な方も多いと思います・・。
採取した細胞を検査し、細胞に異常が見られれば要精密検査となります。
私が健康診断でこの細胞診をした時は、「疑陽性」として「LSIL(軽度異形成)」の結果がでました。
コルポスコープ診・組織診
精密検査となった場合に、コルポスコープ診・組織診を行って、病状の確定診断をします。
コルポコープという拡大鏡で子宮頸部を観察し、疑わしい部分の組織を採取し、検査する方法です。
流れとしては、
1.子宮頸部に酢酸溶液を塗り、1分ほど放置。(そうすると異常部分が白くなります)
2.コルポスコープで子宮頸部を観察。
3.疑わしい部分を採取。
4.採取組織を検査へ。
検査がわかるまで2週間程度かかりました。
2回この検査を別々の病院でやりましたが、「3.」の採取は、3箇所をプチプチと採取されたり、1箇所をガリッと採取されたりしました。
診断結果
子宮頸がんは、がん状態の前状態の「前がん病変」という状態から治療をします。
前がん病変までの診断分類
「扁平(へんぺい)上皮がん」(全体の7割程度)と「腺細胞がん」(2割程度)に分かれます。
(1)扁平上皮系の診断分類
(2)腺細胞系の診断分類
異形成ってなんなん??って感じですけど、がん細胞になる手前のちょっと形のおかしい細胞と思ってもらえればいいと思います。
今回の私の診断結果は「(1)扁平上皮系」でして、
健康診断の結果で「軽度異形成(LSIL/Ⅲa)」
精密検査の結果で「高度異形成(HSIL/Ⅲb)」
でした。
加えて、2回の精密検査の結果ででたのが、「浸潤なし」という言葉。
がん(特に悪性腫瘍)の特徴の中に、「浸潤」という、周囲にしみ出るように広がる特徴があるようで、今回、私自身の検査結果にはみられませんでした。
前がん病変の状態での浸潤の有無も大事な判断要素になりそうですね。
この前がん病変を過ぎ「子宮頸がん」と診断されると病気のレベルがⅠ〜Ⅳのステージに分類されます。
これは、またいつかの機会に。
発生要因
我が家は癌家系だから...と思っていましたが、それは関係ないようです。
発生要因の多くは、性交渉時のHPV感染が関連しているようです。
ただ、多くの人は免疫で排除されますが、HPVが排除されなかった場合に子宮頸がんが発生するといわれています。
治療方法
前がん病変の状態だと、「円錐切除術」・「レーザー治療」が主になってきます。
※年齢や出産希望かどうかによって治療法も変わり、かなり進んだ状態だと「子宮全摘出」の可能性もあるようです。
円錐切除術
子宮頸部の一部を円錐状に切除する治療法です。
メリット
レーザー治療と比べ、細胞を採取するので、完全にがんを取り切れているかの確認が可能です。
再発率もレーザー治療と比べて低くなります。
デメリット
子宮頸部を円錐状に切除するので早産の割合が1割ほど上がるそうです。
また、手術になるので2泊3日程度の入院が必要となります。
患部を切除するため、3ヶ月の性交渉不可、さらに3ヶ月は避妊する必要があります。
レーザー治療と比べて治療費が高くなる。
レーザー治療
正式には子宮頸部レーザー蒸散術。
頚部にレーザーを照射し、病変を焼いてしまう治療法です。
メリット
日帰り治療が可能です。
1ヶ月程度で照射部がきれいになります。
円錐切除と比べて治療費が安い。
デメリット
病変を焼き切るので、その病変が何だったか、どこまで広がっているかの検査が全くできません。
高度異形成以降の場合は最初する可能性も2割程度あります。
子宮頸がんにならないためには
子宮頸がんを予防するには、「定期的に検診を受けるか」・「HPVワクチンを接種するか」の2つになります。
定期検診を受ける
子宮頸がんは、検査によって早期発見し、適切な治療を行うことで防げる病気です。
定期検診をしていない人で、妊娠時に病状が進んだ状態で発見される、ということもあるようなので、みんな、定期検診行こうね!
HPVワクチンを接種する
初性交渉をする前に接種することが良いとされています。
ただ、日本で積極的にHPVワクチンの予防接種が行われていないかというと、一時期かなり低い確率で起こった副作用が問題になった背景があります。(ただ、メディアや一部の人たちが騒いでましたが、予防接種と直接的関係があったかは明確ではありません)
自己判断が必要だとは思いますが、私は積極的な接種を推奨します。
終わりに
子宮頸がん高度異形成になったことが不幸なのか、それとも、早期で発見できたことが幸せなことなのか、私にはわかりません。
おかげさまで、出産時期やいろんなライフイベントに影響が出まくりですが、それも人生ですよね。
ただ病気を恐れるだけではなく、しっかり向き合い上手に付き合っていくことが、一番大事なことなのだとしみじみ感じるところです。
これを読んだ皆さん、しっかり年1は子宮頸がん検診に行こうね!