絶滅モンスター展〜恐竜VSほ乳類〜【展示会ノート】

f:id:mckcv:20210813211112j:plain

会場:宮崎県総合博物館 2階特別展示室

会期:2021年7月10日〜9月5日

料金:1,200円(大人・当日券)

来館日時:2021年8月13(金)10:30~

状況:一人で。天気は雨。

 

来場のきっかけは現在開催中の「第35回国民文化祭・みやざき2020」のイベント情報冊子にて当イベントを見つけたためである。

国文祭・芸文祭みやざき2020:国文祭・芸文祭みやざき2020

宮崎神宮と総合博物館が隣接していることもあり、宮崎神宮参拝後、小道を通り徒歩で来館した。

 

緊急事態宣言発令初日ということと、一応金曜日ということもあり、大混雑という状況ではなかった。

ただ、同日に回った他の施設と比べると、家族連れやおじさん2人組(?)など、来客数は多かったように感じる。

 

夏休み期間中の開催であるため、ターゲット層を小学生とし「絶滅モンスター展」としていたが、地球上に生息していた動物の進化、繁殖、淘汰という一連の流れを、化石や模型のと合わせて展示している、といった、大人でも楽しめるものであった。

開催テーマ「旅立」から「絶滅」まで

本イベントは、6つの章立てで構成されていた。

「旅立」、「覚醒」、「共存」、「受難」、「爆発」、「絶滅」

f:id:mckcv:20210813211132j:plain

「旅立」

海で誕生した生命体が、地上にあがり、大地での生活に挑んでいった生物たちをテーマとしている。

 

「覚醒」

ペルム紀末に起こった史上最大の大量絶滅を経て生き残った生物たち、恐竜やほ乳類などの紹介ブース。

f:id:mckcv:20210813205720j:plain

 

「共存」

前章から更に進化を遂げた生物たち。恐竜は体格や骨格、ほ乳類は歯や体の作り、仲間の増やし方をより生存、繁殖しやすいかたちで進化していった。

f:id:mckcv:20210813205525j:plain

 

「受難」

サブテーマは、繁栄の終焉。

前章で共存、そして繁栄を続けていた生き物たち。しかし、地球外からの小天体の衝突により、突然の終わりを遂げる。

この大きな環境の変化に、多くの生き物が絶滅していったが、その環境のなかでも適用し、種を残し続けた生き物たちもいた。(鳥類など)

 

「爆発」

小天体の衝突により、恐竜が絶滅した。恐竜が存在した生態系の空白を埋めるように、生物たちは爆発的な進化をはじめた。

ここのブースでは、現在にも残る種族(19の目(もく))の標本や模型、剥製が展示されていた。

 

「絶滅」

そして現代へ。

過去の自然の中での種族の淘汰ではなく、人間たちが反映したことでの動物たちの絶滅の危機が訪れる。

2010年の段階で、発見されたほ乳類5,491種のうち、1,131種(21%)が絶滅の危機にあり、78種はすでに絶滅または野生の種は絶滅したと報告されている。

f:id:mckcv:20210813205736j:plain

個人的印象に残った生き物:プラティベロドン

f:id:mckcv:20210813205655j:plain

この生き物、長鼻目というゾウの仲間だというが、下顎?下の角?がシャベルのようになっている生物である。

解説では、この下顎で、植物を根こそぎ掘り起こして食べていたらしいが、何を思って、このように進化してしまったのか不思議でたまらない。

おわりに

ポスターの印象もあり、勝手に「恐竜展」だと思っていたが、恐竜の展示は一部のみで、ほ乳類やいろんな種族の生き物たちの歴史を知ることができる展示会であった。

 

私と同時刻に入場したおじさん二人組も、すごく興味深そうに専門用語らしき言葉を語り合いながら楽しそうに観覧していた。

 

最近は、コロナや気温上昇に関心が行きがちだが、人間の所業で絶滅の危機に面している動物たちがいることを再確認することができた。