(un)real utopia 本城直季 写真展【展示会ノート】

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会場:宮崎県立美術館

会期:2021年7月31日〜9月5日

料金:800円(大人・当日券)

来館日時:2021年8月13(金)15:30~

状況:一人。天気は雨。

 

この日、たまたまどこかのチラシか広告で見かけたため、一人で足を運んで訪れた展示会だった。

展示会概要

大判カメラの「アオリ」という技術うぃ用いて、景色をジオラマのように撮影する表現で知られる写真家・本城直季氏の写真展である。

 

これまでの作品にあわせ、開催地である宮崎県を被写体とした撮り下ろし作品も展示されていた。

展示会構成

introduction

small planet

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small garden

treasure box

tohoku 311

kenya

scripted Las Vegas

kyoto

tokyo

LIGHT HOUSE

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industry

play room

plastic nature

daily photos

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個人的印象に残った作品

東京の街並み

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東京を被写体とした作品は、本展のなかで多く見られた。

 

コロナが流行する2年前まで、年に数回訪れていたその都市、東京。

それが写真(それもまるで“作り物”のようなジオラマに見える)の中にあり、まるで架空の、遠い異国の土地のように感じられた。

 

そして、かつて私の大切な人が生きていた東京。

都会の多くを教えてくれた彼女が生きていた東京なのだとしみじみ思い、少しばかり涙が溢れた。

宮崎の風景

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前述したが、開催地である宮崎の風景を特別に撮り下ろした作品が複数あった。

鬼の洗濯岩や文化公園、宮崎の橋梁、県庁に公立大、などなど。

 

とくに興味深かったのが、LIGHT HOUSEブースでの闇夜に写る宮崎の風景。

 

私たちが生活する場所だけど、どこかわからない作品としての宮崎。

 

不思議な感覚につつまれながらも、作品となった街角に思いを寄せていた。

 

私たちの宮崎を作品として収めてくれてありがとう!

 

おわりに

ジオラマのように写る、特殊な表現方法の写真展を訪れた。

そこに私たちは生きているはずなのに、なぜか無機質に感じる。

私の知らない土地で、物や自然、建造物、そして人間が生きている。

80年という短い命の中でそれぞれの人間や文明がそこに生きている、ということを感じさせる作品でした。

 

最後に、この展示会のキャッチコピーを。

この世界にあなたがいる 

honjonaoki.exhibit.jp